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転職まで1ヶ月空く場合は何をする?健康保険や年金は?|必要な手続きや過ごし方を解説

手続き
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「転職まで1ヶ月あるけど、どう過ごせばいいんだろう…」
「手続きは何をすればいいのか分からない…」

転職が決まり、次の職場まで1ヶ月ほど空くことになったとき、多くの人が不安を感じるでしょう。

この短いブランク期間にも健康保険や年金、税金の手続きなど、公的にやるべきことが存在するのです。

しかし、時間を上手に活用すれば、新しい職場に向けた準備やリフレッシュの時間も生まれます。

本記事では、転職までの1ヶ月を有効に使う以下のポイントをわかりやすく解説します。

  • 転職まで1ヶ月空く場合の「健康保険」の手続き
  • 転職まで1ヶ月空く場合の「年金」の手続き
  • 転職まで1ヶ月空く場合の「税金」の手続き
  • 転職で1ヶ月空く場合、「失業保険」はもらえる?
  • 転職まで1ヶ月空く時にやりたい5つのこと

最後まで見れば、転職までの1ヶ月を有意義に過ごす手がかりを得られるでしょう。

転職まで空いた1ヶ月の期間を有効に使いましょう!


転職まで1ヶ月空く場合の「健康保険」の手続き

空白が1日でもあれば無保険の期間を作らないための手続きが必要です。

退職時の健康保険を返却してから、以下の3通りの手続き方法があります。

  • 任意継続保険制度を利用する
  • 家族の扶養に入る
  • 国民健康保険に加入する

退職時の健康保険証に返却について確認してから、それぞれの手続きを解説します。

医療費全額負担になると、薬代だけで2万円かかることもあるので注意しましょう!


退職時に健康保険証の返却をする

退職と同時に会社の健康保険の資格は失効するため、保険証は必ず返却してください。

返さずに使うと医療費の全額を請求されたり、不正利用とみなされるリスクがあります。

家族分も含めて退職日までに返送・持参して処理するのが安心です。

退職日までに返却を忘れたという方は、宅配便や郵便を利用して会社に返却しましょう。

退職日までは健康保険証を使えるため、病院の予定も合わせて確認しましょう!


任意継続保険制度を利用する

退職後は任意継続保険制度に申請して健康保険を利用できます。

加入には以下の2つの条件があります。

  1. 退職日以前に継続して2ヶ月以上、被保険者であること
  2. 資格喪失日の翌日から20日以内に手続きを行うこと

手続きに必要な書類は以下の通りです。

  • 健康保険任意継続被保険者資格取得申出書
  • 本人確認書類

最長2年間、在職中と同じ健康保険を継続できるのがメリットです。

しかし、会社員時代は保険料を会社と折半で負担していたのに対して、任意継続では全額自己負担になります。

任意継続の途中で国民健康保険に切り替えたり、家族の扶養に入ったりできないことも覚えておいてください。

僕は任意継続に入りました!


家族の扶養に入る

配偶者など会社の社会保険に加入している家族がいれば、収入要件を満たすことで扶養に入れます。

日本年金機構によると、家族の扶養にはいる条件は以下の通りです。

  • 日本に住民票がある(日本国籍を有している)
  • 同居している親族である(配偶者や子、孫、兄弟姉妹、父母、祖父母)
  • 年間見込み収入額が130万円未満である(60歳以上または障がい者の場合は年間収入額が180万円未満)
  • 同居の場合は自身の収入が扶養者の収入の半分未満である
  • 別居の場合は自身の収入が扶養者からの仕送り額未満である
  • 雇用保険の基本手当を日額3,612円以上受給していない

(出典:日本年金機構「従業員(健康保険・厚生年金保険の被保険者)が家族を被扶養者にするとき、被扶養者に異動があったときの手続き」)

ただし、失業給付を受ける場合は対象外になることもあるので注意が必要です。

要件は多いため、注意して確認してください!


国民健康保険に加入する

任意継続や扶養に入らない場合は、市区町村の国民健康保険に加入します。

国民健康保険に加入できる条件は、日本国民で以下の条件に該当しない方です。

  • 他の医療保険(健康保険)に加入している方、その被扶養者
  • 生活保護を受けている方
  • 後期高齢者医療制度に加入している方
  • 短期滞在在留外国人の方

(出典:厚生労働省「国民健康保険の加入・脱退について」)

退職日の翌日から14日以内に申請が必要で、無保険状態で医療機関を利用すると10割負担になります。

国民健康保険の加入手続きは市区町村の窓口で可能です。

その際は以下の持ち物が必要になります。

  • 健康保険資格喪失証明書
  • 本人確認書類(運転免許証、マイナンバーカード、パスポートなど)
  • マイナンバーが確認できる書類(マイナンバーカード、マイナンバー入りの住民票など)
  • 通帳
  • 印鑑

医療費全額負担とならないためにも、必ず早めに切り替えましょう。

任意継続のほうが保険料が安く済む場合があるので、要チェックです!


転職まで1ヶ月空く場合の「年金」の手続き

会社員として加入していた厚生年金は退職と同時に資格を失うため、次の職場に入社するまでに国民年金への切り替えが必要です。

放置すると未納扱いとなり、将来の年金額や障害年金・遺族年金の受給資格に影響する恐れがあります。

以下のポイントを確認して、年金の手続きを忘れずに行うようにしましょう。

  • 14日以内に国民年金に切り替える
  • 空白期間が1日でもあれば手続きが必要

期限が短いため、スピーディーに手続きしていきましょう!

14日以内に国民年金に切り替える

退職と同時に厚生年金の資格がなくなるため、国民年金へ切り替えます。

退職の翌日から14日以内に住民票のある市区町村役場で申請する必要があるため、注意しましょう。

持ち物は以下の通りです。

  • 退職日がわかる書類(退職証明書、離職票など)
  • 基礎年金番号もしくはマイナンバーがわかるもの(年金手帳、マイナンバーカードなど)
  • 本人確認書類(運転免許証、マイナンバーカード、パスポートなど)

扶養されている配偶者がいる場合は、第1号被保険者への切り替え手続きも必要です。

速めに手続きしておけば、後々楽です!

空白期間が1日でもあれば手続きが必要

転職で1日でも空白期間が生じた場合、国民年金への加入手続きが必要です。

ただし、年金の納付先は「その月の末日時点でどの制度に加入しているか」によって決まります。

4月30日に退職した場合、4月分の年金は退職した会社が厚生年金として納付します。このケースでは、5月31日までに再就職すれば、5月分は新しい勤務先で支払われるため、国民年金の負担は発生しません。

退職日が月末以外であっても、同じ月のうちに再就職すれば、その月末は再就職先の厚生年金に加入している状態となるため、国民年金を支払う必要はありません。

手続きが必要になる要件も確認しておきましょう。


転職まで1ヶ月空く場合の「税金」の手続き

転職で1ヶ月ほど空白ができると、「住民税」と「所得税」の扱いに注意が必要です。

税金は健康保険や年金のように役所で申請して切り替える性質のものではなく、退職時の状況や次の入社タイミングによって納付方法や手続きが変わります。

放置してしまうと督促や延滞金につながるため、前もって理解しておくことが大切です。

以下の手続きを順に見ていきましょう。

  • 所得税の手続き
  • 住民税の手続き

役所から納付書が届く場合もあるので、郵便受けのチェックも忘れずに!

住民税の手続き

住民税は前年の所得に応じて課税され、6月から翌年5月まで支払う仕組みです。

1月から5月に退職した場合は、その年の1月から5月分の住民税が最後の給与から一括で差し引かれます。住民税の総額が給与額を上回る場合には、市区町村から納付書が送られてくるため、自分で支払わなければいけません。

一方、6月から12月に退職した場合は「普通徴収」となり、市区町村から郵送される納付書に従って、自分で納付を行うことになります。

払い忘れると延滞金が発生するため、必ず納付書の期限を守るようにしましょう。

住民税も支払いに期限があるため、注意しましょう!

所得税の手続き

退職後に年内で再就職した場合は、退職した会社から受け取った源泉徴収票を再就職先に提出すれば、その会社で年末調整を受けられます。これにより、自分で確定申告をする手間を省けます。

空白期間中にパートやアルバイトで収入があった場合は、その分の源泉徴収票も合わせて職先へ提出しましょう。

空白期間に支払った国民健康保険料や国民年金保険料については、保険料控除申告書に記入し、同じく再就職先の会社へ提出してください。

一方で12月末時点で会社に所属していない場合は年末調整ができないため、自分で確定申告を行う必要があるため、注意しましょう。

パートやアルバイトをする場合は、源泉徴収票を転職先に提出することを忘れずに!


転職で1ヶ月空く場合、「失業保険」はもらえる?

結論として、転職先から内定をもらっている場合は、失業保険を受け取れません。

ハローワークインターネットサービスによると、基本手当の給付要件は以下の通りです。

  1. ハローワークに来所し、求職の申込みを行い、就職しようとする積極的な意思があり、いつでも就職できる能力があるにもかかわらず、本人やハローワークの努力によっても、職業に就くことができない「失業の状態」にあること。
  2. 離職の日以前2年間に、被保険者期間が通算して12か月以上あること。
    ただし、特定受給資格者又は特定理由離職者については、離職の日以前1年間に、被保険者期間が通算して6か月以上ある場合でも可。

(出典:ハローワークインターネットサービス「基本手当について」)

失業保険の給付中に内定が決まった場合は、速やかにハローワークで失業給付停止の手続きをとりましょう。

失業保険は、仕事が決まっていない場合にもらえるということですね!


転職まで1ヶ月空く時にやりたい5つのこと

転職までの1ヶ月は、ただ待つだけではもったいない時間です。新しい環境に向けて心身を整えたり、これまでできなかったことに取り組む貴重な期間と考えると、有意義に過ごせるでしょう。

ここではおすすめの5つの過ごし方を紹介します。

  • バイトでお金を稼ぐ
  • 図書館へ行く
  • 旅行をする
  • 資格の勉強をする
  • 映画を見る

必要な手続きを済ませて、やりたいことをしましょう!

バイトでお金を稼ぐ

転職までの空白期間に短期アルバイトや単発派遣に挑戦すれば、生活費を確保しながら社会との接点を保てます。

クラウドワークスで在宅ワークをしたり、アプリで単発バイトを探して働く方法があるため、探してみましょう。

報酬を受け取ったら必ず源泉徴収票を受け取って転職先の会社に提出してください。

年収が130万円を超えると扶養から外れることになるため、無理のない範囲で働くのが安心です。

新しい副業のきっかけが生まれるかもしれませんね!

図書館へ行く

公共図書館やハローワークの資料室を利用すれば、無料で情報収集やスキルアップができます。

専門書や資格試験の参考書を読み込むことで、転職先で役に立つ知識を集められるでしょう。

自分の興味のある書物や、小説などを読み込むのもおすすめです。

無料でできるため、視野を広げる意味も込めて図書館などで読書をしてみてください。

久しぶりに図書館に行ってみると、面白そうな本がたくさんあってワクワクしますよ!

旅行をする

次の仕事が始まる前に旅行を計画すれば、心身をリセットできるうえに視野を広げるきっかけにもなります。

就職後は長期休暇を取りにくいため、この期間は観光や帰省に充てる絶好のチャンスです。

近場の温泉や短期ツアーなら費用も抑えられ、旅先で新しい仕事への意欲を整える時間にできます。

旅費は生活費とバランスをとり、無理のない範囲で楽しむことが大切です。

仕事が始まると旅行に行くタイミングがなかなか取れないので、ぜひ遠出してみたいですね!

資格の勉強をする

空白期間は資格取得やオンライン講座に集中できる貴重な機会です。職務に関連する資格を取れば、転職先で貢献できます。

簿記、ITパスポート、TOEICなどの勉強を独学や通信講座で進めると良いでしょう。

学習計画を立てて無理なく継続し、試験日の確認や申し込みも早めに済ませることが成功のポイントです。

資格の勉強については、以下の記事も参考にしてください。

資格は転職だけでなく、現在の仕事でも役立てられるでしょう!

映画・ドラマを見る

普段は観られない映画やドラマを観賞するのもおすすめです。

作品に触れることで新しい発想や刺激を得られ、転職先での話題作りにも役立つでしょう。

ビジネス系映画や海外ドラマを英語字幕で観れば、娯楽と語学学習を並行してできます。

たくさんの映画を見ることで、自分の知見を広げられるでしょう。

サブスクリプションサービスも活用して、話題の映画を見てみましょう!


転職まで1ヶ月空く場合にも、やるべきことはやっておこう!

転職の間の1ヶ月は「自由に過ごせる貴重な時間」である一方で、健康保険・年金・税金といった公的手続きを怠ると後々大きな負担になってしまいます。

健康保険証の返却や国民年金の切り替え、住民税の納付などは期限が短く、自分で動かなければ処理されません。

失業保険は原則としてすぐに受給できないため、短期の生活費は貯金やアルバイトで備えましょう。

こうした最低限の手続きを早めに済ませておけば、その後の時間を安心して有効活用できます。図書館での学び直しや旅行などリフレッシュの時間にあてたり、資格勉強や新しい挑戦に集中できるのは、安心感があってこそです。

次の職場に気持ちよく踏み出せるよう、準備とリフレッシュの両方を大切にして過ごしましょう。

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