「朝になると会社に行きたくない…」
そう感じたことはありませんか?
仕事に行きたくないという気持ちは20代の社会人に限らず、多くの人が持っている自然なものです。
放置してしまうと心身の不調やキャリアへの悪影響につながることもありますが、適切な対処法を知っていれば前向きに解決できるでしょう。
この記事では、仕事に行きたくないと感じる20代に向けて、以下の点を詳しく解説します。
- 仕事に行きたくないと考える人の割合
- 仕事に行きたくないと感じる理由
- 辛い気持ちを放置するリスク
- 一時的に「仕事に行きたくない」と感じたときの対処法
- 慢性的に「仕事に行きたくない」場合の対処法
- 仕事に行きたくないときに避けたい行動
読み終える頃には、「自分だけじゃない」と安心でき、今後の働き方を見直すきっかけができます。

あなたの辛い気持ちは嘘じゃありません!




仕事に行きたくない気持ちは珍しいことではない

「朝になると会社に行きたくない」と思った経験は、多くの社会人が抱えているものです。
厚生労働省の調査によると、現在の仕事・職場環境において、「強い不安、悩み、ストレスとなっていると感じる事柄がある」と答えた労働者の割合は、68.3%にも上ります。
(出典:厚生労働省「令和6年『労働安全衛生調査(実態調査)』の概況」)
この気持ちはあなただけの悩みではなく、誰もが持っている自然な感情なのです。
一時的な疲れや休み明けの憂鬱から、職場環境や人間関係といった長期的な要因まで、背景は人それぞれ。大切なのは「自分がおかしい」と思い込まず、気持ちを受け止めたうえで、原因や対処法を探っていくことです。

仕事が辛いと感じる人はとても多いですね!
仕事に行きたくないと感じる理由10選

「仕事に行きたくない」と思う背景は人によって異なりますが、多くの場合はいくつか共通する原因があります。
ここでは以下の10の理由を挙げて、それぞれ具体的に解説します。
- 職場の人間関係が辛い
- 仕事量が多く疲労がたまっている
- 休み明けで仕事に行く気が起きない
- 仕事でミスが続いて自信をなくしている
- 責任やノルマのプレッシャーが重い
- 給与・待遇に不満を感じている
- 仕事にやりがいや楽しさを見いだせない
- 職場・通勤の環境がストレスになっている
- 会社の将来性に不安を感じている
- 他に本当にやりたい仕事がある
自分に当てはまる項目を探しながら読んでみてください。

理由を知ることで、自分の気持ちを整理できるでしょう!
職場の人間関係が辛い
上司や同僚との関係がうまくいかず、毎日の出社が憂鬱になるケースは多くあります。
厚労省の調査でも、離職理由に「職場の人間関係が好ましくなかった」を挙げた人は男女とも約1割近くいました。
(出典:厚生労働省「令和6年雇用動向調査結果の概況」)
一見すると少ないように見えます。しかし、女性の場合は2番目に多い離職理由です。
特に20代では相談相手が少なく孤立感を抱きやすいため、人間関係の悩みは「行きたくない」気持ちに直結しやすいでしょう。

人のいるところに人間関係は付き物です。
仕事量が多く疲労がたまっている
終わりの見えない残業や過度なタスクに追われると、心身の疲れが抜けません。
家に帰っても仕事のことばかりを考えてしまい、気が休まらないでしょう。
「また今日も忙しい」と考えるだけで布団から出られなくなることもあります。
慣れない仕事に追われ続ける毎日だと、いつしか嫌になってしまうものです。

特に20代は新しい環境に適応するので精一杯ですよね。
休み明けで仕事に行く気が起きない
連休や休日明けに「仕事に行きたくない」と思うのは誰にでもあります。
休日と平日のギャップは大きく、気持ちを切り替えるのが難しいのです。
特に日曜の夜に憂鬱になる「サザエさん症候群」は代表的な例です。
月曜日に仕事へ行きたくないという人は、SNSでもたくさん見かけます。

気持ちを切り替えて仕事に行くだけでもすごいことです!
仕事でミスが続いて自信をなくしている
小さな失敗が続くと出社するのが怖くなります。
「また叱られるのでは」と不安になり、会社に居づらくなってしまうのです。
成功体験が少ない20代ほど、この影響を受けやすい傾向があります。
自分に自信を持てなくなってしまい、出勤への足取りが重くなってしまうのです。

私も周りの同期と比較されて苦しくなることがありました。
責任やノルマのプレッシャーが重い
成果を求められる環境では「失敗できない」というプレッシャーで、仕事に行きたくなくなるでしょう。
責任の重さに押しつぶされそうになり、足取りが重くなってしまいます。
「失敗したらどうしよう」「ちゃんとやり遂げられるだろうか」と不安が募り、出社が憂鬱になるのです。
仕事のプレッシャーが毎日かかれば、大きな負担になってしまいます。

人間ですからずっとプレッシャーがかかるのは苦しいですよね。
給与・待遇に不満を感じている
自分の働きに見合わない給与・待遇だと、出社したくなくなるでしょう。
正当な評価をもらえない環境だと、働く理由を見失います。
「これだけ頑張っているのに評価されない」「給料が上がらない」と感じると、働く意欲は低下するものです。
不満が積もるほど、出社する意味を見失いやすくなるでしょう。

割に合わないと感じることも良くありますよね。
仕事にやりがいや楽しさを見いだせない
仕事にやりがいや楽しさを見いだせないのも、大きな理由です。
同じ作業の繰り返しや成長の実感が得られない状況では、「働く意味」を見失いやすくなります。
特に20代の若手は、下積みとして地味な仕事を任されがちです。
やりがいや楽しさがないことで、じわじわとモチベーションを削がれるでしょう。

必要なことだと頭で分かっていても、そればかりだとやってられませんよね。
職場・通勤の環境がストレスになっている
職場・通勤の環境が悪いことも、日々の大きなストレス要因になります。
ストレスが蔓延る環境に毎日いれば、「通うだけで疲れる」状態になってしまうでしょう。
職場の騒音や長時間の満員電車といった環境の悪さが、心を削り続けていきます。
ストレスを慢性的に感じる環境で、気を病む人は多いのです。

車通勤でも渋滞があるとイライラしてしまいますよね。
会社の将来性に不安を感じている
業績不振や経営方針の不透明さに直面すると不安になり、出社意欲も薄れていきます。
上の方針が現場のことを考えていなかったり、会社の将来のことを考えていなかったりして、働き続けることに疑問が生まれるのです。
取り入れるべきシステムや見習うべき方針を提案したところで、若手の意見だと跳ね除けられてしまうこともあるでしょう。
会社の将来が見えなくなると、自分がいる意味も分からなくなってしまうのです。

会社の将来は自分の将来にも直結していますからね。
他に本当にやりたい仕事がある
今の仕事が本当にやりたいことでないと、働く意味を見出せなくなります。
給料のためだと、仕事を割り切れない人は多いでしょう。
自分のやりたいことと現職の仕事にギャップがあると、「ここにいても理想に近づけない」と感じやすくなります。
その結果、仕事への気持ちが冷めてしまうのです。

我慢ばかりだと嫌になってしまいますよね。
仕事に行きたくない気持ちを放置する2つのリスク
「仕事に行きたくない」という気持ちは誰にでも起こる自然な感情です。
しかし、そのまま放置すると深刻な影響を及ぼすことがあります。
特に20代のうちは「自分だけが弱いのでは」と我慢しがちです。無理を続ければ心身ともに負担が積み重なり、キャリアにも悪影響を及すでしょう。
ここでは以下の代表的なリスクを確認しておきましょう。
- 心身の不調につながる可能性
- 仕事の質や将来のキャリアへの悪影響

自分の気持ちを大切にしましょう!
心身の不調につながる可能性
強いストレスを抱えたまま出社を続けると、頭痛や胃痛、睡眠障害など体の不調に直結します。
あなたの感じている辛い気持ちは、嘘ではないのです。
悪化すると、うつ病や適応障害などのメンタル不調を引き起こすリスクもあるでしょう。
健康を損なってからでは回復に時間がかかるため、早めの対応が大切です。

周りも我慢しているからと、自分の不調を見て見ぬふりするのは危険です!
仕事の質や将来のキャリアへの悪影響
気持ちが辛いまま働き続けると集中力が落ち、ミスやパフォーマンス低下につながります。
上司からの評価や将来の昇進・昇給にも影響が出かねません。
辛いことに耐え続けるのが正解という訳ではありません。
今後のキャリア形成を考えると、「行きたくない気持ち」に気づいた時点で改善に動くことが重要です。

同じ仕事を3年続けるのは、必ずしも正解ではありません。
一時的に「仕事に行きたくない」と感じたときの対処法5選

休み明けや忙しい時期など、一時的に「今日は会社に行きたくないな…」と感じることは誰にでもあります。
そんなときは深刻に悩みすぎず、気持ちを切り替える工夫をすることが大切です。
ここでは、すぐにできる以下の5つの方法を紹介します。
- 誰かに悩みを相談して気持ちを軽くする
- 仕事後のご褒美を用意してモチベーションを上げる
- 仕事のやり方を工夫して負担を減らす
- 生活リズムを整え、しっかり休息をとる
- 小さな目標を立てて仕事にやりがいを見つける
どれも効果的ですので、実践してみてください。

試してみると、辛い気持ちを積み重ねずに済みますよ!
誰かに悩みを相談して気持ちを軽くする
相談できる人に悩みを打ち明けてみましょう。
友人や同僚に話すだけでも気持ちは整理されます。
悩みを共有することで「自分だけじゃない」と安心でき、出社への抵抗感が和らぐでしょう。
話せる人がいない場合は、電話相談窓口などに相談することも考えてください。

人に話すだけでも、楽になります!
仕事後のご褒美を用意してモチベーションを上げる
出勤が億劫な時は、自分へのご褒美を用意してモチベーションを上げましょう。
自分の楽しみがあれば、前向きな気持ちで一日を乗り切れます。
「仕事が終わったら好きなカフェに寄ろう」「帰宅後に映画を観よう」など、小さなことで大丈夫です。
仕事終わりの自分へのご褒美を用意して、辛い時間を乗り越えましょう。

楽しみがあると、そのことで気持ちがいっぱいになります!
仕事のやり方を工夫して負担を減らす
完璧を目指さず「ここは効率重視でやろう」と割り切ることも必要です。
力の入れどころを調整することで、仕事全体の負担感を軽減できます。
いくら頑張っても給料が同じなら、ほどほどの力加減で業務を進めてみるのも一つの方法です。
要領よく手を抜けるところは抜き、仕事の負担を減らしてみましょう。

ずっと全力で走り続けることはできませんからね!
生活リズムを整え、しっかり休息を取る
夜更かしをせず、生活リズムを整ったものにしましょう。
睡眠不足や不規則な生活は気分の落ち込みを助長します。
早寝早起きとバランスの良い食事で体調を整えれば、気持ちも安定しやすくなります。
規則的な生活は、心の状態も良くしてくれるでしょう。

自分の調子のために生活リズムを整えましょう!
小さな目標を立てて仕事にやりがいを見つける
自分の中で小さな目標を立てて達成するのも、モチベーションを保つのに有効です。
達成感を積み重ねることで自己肯定感が高まり、様々なことに挑戦する気概も生まれるでしょう。
「今日は資料を午前中に仕上げる」「笑顔であいさつする」など、小さな目標を決めて達成すると達成感が生まれ、出社への意欲が高まります。
自分ができる人間だと思うことは、仕事を続ける上でも重要です。

仕事へ行っているだけでも、あなたは立派です!
慢性的に「仕事に行きたくない」場合の対処法6選

何週間も「会社に行きたくない」と感じ続けている場合は注意してください。
慢性的なストレスは心身の不調やキャリア停滞につながるため、根本的な原因を見つけて対処することが大切です。
ここでは以下の6つの方法を紹介します。
- 行きたくない原因を分析してみる
- 職場での改善策を上司や人事に相談してみる
- 有給休暇や休職制度を活用して心身をリフレッシュする
- 部署移動の希望や引っ越しで働く環境を変えてみる
- 専門のカウンセラーや医師に相談する
- 転職を検討し、新しい環境に踏み出す

行きたくない気持ちは、どうしようもなくなる時が来ます。
行きたくない原因を分析してみる
「なぜ行きたくないのか」を分析することで原因が整理されます。
原因を整理することで、対処法も分かるようになるのです。
紙に自分の悩みを書き出して、何が嫌なのかをはっきりさせましょう。
人間関係、業務量、給与面など、原因を明確にすることで対策が立てやすくなります。

今の仕事に感じている気持ちを知ることから始めましょう!
上司や人事に相談してみる
職場で改善できそうな部分は、上司や人事に相談してみましょう。
仕事内容の調整や配置転換など、社内で改善できる余地があるかもしれません。
仕事の負担が多い場合は、相談すれば量を調整してくれる場合があります。
信頼できる上司や人事に相談し、現状を改善するきっかけを作りましょう。

身近なことでも、改善できる部分があるかもしれません!
有給休暇や休職制度を活用して心身をリフレッシュする
限界を感じる前に、思い切って休むことも大切です。
数日休むだけでも気持ちが楽になり、冷静に状況を見直す余裕が生まれます。
注意してほしいのが、休職制度を利用したい場合は精神科や心療内科での診断書が必要になる場合があることです。
精神科や心療内科は初診に3ヶ月程度かかる場合もあるため、早めに連絡しなければなりません。
仕事で押しつぶされる前に、信頼できるところに相談しておきましょう。

休むことをサボること同じに考えないでください!
部署異動の希望や引っ越しで働く環境を変えてみる
同じ会社でも部署や勤務地が変わるだけで環境は大きく変化します。
環境が変わることで、気持ちを新たに仕事ができるでしょう。
通勤の負担を減らす引っ越しも選択肢の一つです。
自分にできることから環境を変える意識を持てば、仕事への負担を減らせるでしょう。

自分に合った環境が、生産性を高めてくれます!
専門のカウンセラーや医師に相談する
気持ちの落ち込みが続く場合は、専門家に相談するのが安心です。
心療内科やカウンセリングを利用することで、専門的な視点から適切なサポートを受けられます。
職場のハラスメントや違法な長時間労働が原因なら、労働基準監督署など公的機関の相談窓口を頼ることも考えてください。
専門家に相談することで、心身の不調を改善できるでしょう。

健康でいられるように相談することを忘れないでください!
転職を検討し、新しい環境に踏み出す
どうしても改善が見込めない場合は、転職することも考えてください。
新しい環境に挑戦することで、自分らしく働ける職場に移れる可能性があります。
昨今は終身雇用が当然の時代ではありません。
条件や環境を見直して新しい一歩を踏み出せば、キャリアが好転する可能性も高まるでしょう。
転職をどのように進めるか知りたい方は、以下の記事も見てください。

転職は多くの人がやってます!
仕事に行きたくないときに避けたい4つのNG行動
「もう無理だ」と感じたとき、つい衝動的な行動をとりたくなることがあります。
しかし、誤った対応は状況を悪化させる可能性が高いです
ここでは特に避けるべき以下の4つのNG行動を紹介します。
- 無断欠勤をする
- 衝動的に退職する
- 我慢して無理に出社し続ける
- 誰にも相談せず1人で抱え込む
NG行動をとればどうなるか理解し、計画的に行動できるようにしましょう。

自分の今後のためにも、NG行動はとってはいけません。
無断欠勤をする
連絡なしで欠勤すると、職場での信頼を大きく失います。
「無責任」と評価され、今後のキャリアにも悪影響を与えるリスクが高いです。
懲戒処分を受けた場合は、会社の昇進だけでなく、転職にも影響が出るでしょう。
どうしても休みたい場合は、必ず連絡をするべきです。

初めから数日休むと連絡して、連絡の負担をなくすのも手です!
衝動的に退職する
感情に任せて退職すると、生活の準備が整わないまま困窮する可能性があります。
転職先を選ぶにしても、余裕がないと条件が悪い職場に転職してしまう場合もあるでしょう。
次のステップを見据えて冷静に判断することが大切です。
退職してから転職を考える場合には、以下の記事も参照して下さい。

退職のリスクはちゃんと理解しておきたいですね。
我慢して無理に出社し続ける
我慢して働き続けると、心身に深刻な不調をきたす恐れがあります。
特に精神の不調は体には見えないので、ある日突然体が動かなくなることもあるでしょう。
限界を超える前に休みを取ったり、周囲に相談したりするべきです。
辛いのが当たり前だとは思わず、適切に対処しましょう。

真面目な人ほど無理をしてしまいますね。
誰にも相談せず1人で抱え込む
悩みを1人で抱え込むと、視野が狭くなり解決策が見えにくくなります。
極端なことしか考えられなくなり、自分を傷つけてしまう可能性もあります。
信頼できる友人や同僚に話すだけでも、気持ちが軽くなり前向きな対応につながるでしょう。
心の相談窓口などで、自分の気持ちを打ち明けるのも一つの手です。

人に相談してからでも遅くはありません!
無理をしすぎず、転職という選択肢も検討しよう

「仕事に行きたくない」という気持ちは、決して珍しいものではありません。
一時的な疲れや気分の落ち込みであれば、生活習慣を整えたり、気持ちの切り替え方法を工夫することで乗り越えられるでしょう。
しかし慢性的に続いている場合や、原因が職場環境そのものにある場合は、無理をして我慢し続けることは危険です。心身の健康を損なう前に、自分の状況を見つめ直し、改善できる方法を試してみましょう。
それでも解決が難しいと感じたら、転職を考えても構いません。
転職は決して「逃げ」ではなく、自分に合った働き方を見つけるための大切な一歩です。無理をしすぎず、自分にとってより良い行動を選んでいきましょう。




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