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Excelでの引き継ぎマニュアルの作り方と業務整理のコツを初心者向けに紹介

Excel
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Excelで引き継ぎマニュアルを作りたいけど、どこから手をつければいいか迷いますよね。

引き継ぎ書のテンプレートやフォーマットは色々あるものの、実際の業務に合わせてどう組み立てるか、業務フロー図をどう見せるか、SmartArtや図形を使うべきか…悩みどころが多いはずです。

この記事では、異動や退職のタイミングで慌てないために、Excelでの引き継ぎマニュアル作成をゼロから整理します。

スケジュールや進捗管理、関係者の連絡先のまとめ方、作業手順の可視化、共有や更新のコツまで、後任者が「これなら回る」と感じる形に落とし込む方法を一緒に確認していきましょう。

この記事のポイント
  • 引き継ぎ書とマニュアルの違いと役割
  • Excelで作るときの必須項目と構成
  • SmartArtや図形で業務フロー図を作る手順
  • 共有・更新まで見据えた運用のコツ

Excelでの引き継ぎマニュアルの作り方における全体像

まずは「引き継ぎマニュアルって何をどこまで書くべき?」という全体像をつかみます。

ここを押さえると、テンプレを使う場面と自分で追記すべき場面の線引きがはっきりして、後半の作業が一気にラクになります。

引き継ぎ書とマニュアル違い

引き継ぎ書とマニュアルは、名前が近いせいでごっちゃになりやすいんですが、役割はわりとハッキリ分かれています。

引き継ぎ書は「今この業務がどんな状態か」「どこまで進んでいて次に何をするか」まで含めた、現場の“現在地”の共有が主目的です。

だから、進行中の案件や未処理のタスク、締め切りが迫っている作業など、時間軸の“今”に寄った情報が中心になります。

逆にマニュアルは「この仕事は毎回どうやるか」「誰がやっても同じ品質で再現できるか」という再現性の担保が主目的。

手順・判断基準・注意点・例外対応など、未来の繰り返し作業に強い資料です。

この違いが整理できていないと、Excelで作るときに「手順しか書いてないから、現状が分からない」か「進捗だけ書いてあって、やり方が分からない」という片手落ちが起きやすいんですよね。

私が現場で見てきた“使われない引き継ぎ”は、だいたいここが原因でした。

Excelでの引き継ぎは、この2つをセットで入れると失敗しにくいです。

  • 引き継ぎ書的な情報:進捗、未処理、注意点、関係者、保存先、締め切り
  • マニュアル的な情報:業務の目的、頻度、手順、判断基準、トラブル対応、品質チェック

経理の月次締めなら、引き継ぎ書側に「今月の締め状況・未処理伝票・締め切りタイムライン」を書き、マニュアル側に「締め処理の手順・使用ツール・チェックポイント・例外対応」を書くイメージです。

“現状(今)+再現手順(いつでも)”の二段構えにすると、後任者は「いま何をやればいいか」と「どうやればいいか」を同時に拾えます。

あと地味に大事なのが、マニュアルに寄せすぎないこと。

マニュアルは“完成形”っぽく書きたくなるんですが、引き継ぎはあくまで“バトン”として考えましょう。

完璧に整えた手順よりも、現場で詰まりやすいポイントや、前任者しか知らない抜け道・コツのほうが価値があります。

そこを引き継ぎ書側に「補足ノウハウ」として埋め込むと、後任者のストレスが一気に減りますよ。

Excelで作る理由とメリット

引き継ぎマニュアルはWord、PowerPoint、Notion、社内Wiki、動画など色々な選択肢があります。

でも現場で一番“無理なく回る”のがExcel、というケースはまだまだ多いです。

理由はシンプルで、ほとんどの職場で使われていて、操作の学習コストがほぼゼロだから。

新しいツールを入れるほどの時間や予算がない部署でも、Excelなら今日から始められます。

Excelの強みは「表で整理できること」と「後から変えやすいこと」です。

引き継ぎって、業務の種類が多いほど“表形式の一覧”が必要になりますよね。

日次/週次/月次/年次のタスク、担当者、締め切り、関連資料のリンク、引き継ぎの優先度…これを文章でつらつら書くと、読むだけで疲れます。

Excelなら列でスパッと切れるので、後任者が「どの業務がどの頻度で、いつやるのか」を一瞬で把握できます。

さらに、Excelは柔軟性が高い。

セルの追加・削除、色分け、フィルタ、並び替え、チェックリスト化、ドロップダウンの設定など、“書いたあとに整える手段”が豊富です。

引き継ぎ書は作って終わりじゃなく、実際に渡してから「ここ足りない」「この順番のほうがいい」と改善していくのが理想なので、運用しながら育てられる媒体は相性がいいんです。

ただし、自由度が高いぶんデメリットもあります。

作る人によってレイアウトや粒度がバラつきやすく、ファイル管理や共有で迷子になりやすい。画像や動画が多いと重くなる、というのもExcelあるあるですね。

なのでExcelで作る場合は、最初にテンプレートや構成ルールを決めておくのが前提になります。

Excelを“ただの表”で終わらせず、フロー図や補足ボックスも入れられるのが強みです。

Excelは「一覧+詳細+視覚化」が1つで完結するのが便利なんですよね。

もしあなたの職場がクラウド共有や社内Wikiに強いなら、Excelは“ベースの設計図”として使って、必要に応じて他媒体に展開するのもアリです。

重要なのは媒体の正解じゃなく、後任者が迷わず回せる状態を作ること。

ここ、忘れないでいきましょう。

必須項目例と進捗管理

引き継ぎマニュアルって、自由に書いていいようで、実は“ハズせない芯”があります。

ここが抜けると、どんなに見た目がきれいでも実務で機能しません。

私が最低限そろえるべきだと考えているのは次の項目です。

引き継ぎマニュアルの必須項目
  • 業務の概要・目的
  • 発生頻度とスケジュール(年次/月次/週次/日次)
  • 業務内容と流れ(具体手順と判断ポイント)
  • 進捗状況と未処理タスク
  • トラブル発生時の対処法
  • 関係者の連絡先
  • 関連資料やデータの保存先

この中で、現場で一番“弱くなりがち”なのが進捗と未処理タスクです。

理由は単純で、前任者は「自分の頭に入っているから書かなくても分かる」と思ってしまうから。

でも後任者からすると、そこが一番知りたい。

いま止まっている案件、次の締め切り、誰待ちで詰まっているか、どこまでやれば一区切りか。

ここが薄い引き継ぎは、ほぼ確実に引き継ぎ後の混乱を生みます。

Excelなら進捗を見える化するのは簡単です。

例えば下のような管理列を作っておくと、後任者は“今やるべきこと”にすぐ辿り着けます。

業務名頻度締め切り進捗ステータス次のアクション関係者資料リンク
月次請求処理月次毎月25日進行中承認待ちの確認営業/経理保存先URL
消耗品発注週次毎週金曜未着手在庫チェック→発注総務発注フォーム

進捗ステータスは、ドロップダウンで「未着手/進行中/完了/保留」みたいに選べるようにしておくと、更新もしやすいです。

さらに“保留理由”の列を足しておくと、後任者が詰まりポイントを把握しやすくなります。

もう一つの必須ポイントは「トラブル対応」。

過去に起きたトラブルや“よくある例外”が書いてあるだけで、後任者の安心感がまるで違います。

「締め切りに間に合わない場合の連絡先」「特定の取引先だけ処理が特殊」など、ちょっとした注意が後任者の時短になるのです。

数値や締め切りのような情報は、あくまで一般的な目安として書き、最終的な判断は社内ルールや上司の指示に従う形にしましょう。

業務によっては法令や契約が絡むこともあるので、正確な情報は必ず公式資料や社内規程の確認を促す一文を添えておくと安全です。

無料テンプレートの選び方

無料テンプレートは、引き継ぎ作成のハードルをぐっと下げてくれる便利アイテムです。

ただ、テンプレって「良さそうだから使う」だと確実に失敗します。

なぜなら、テンプレは“汎用型”であって、あなたの現場の“クセ”まで拾ってくれるわけじゃないから。

だから選ぶときは、現場に当てはめたときの“足りない部分”を先に想像するのがコツです。

私がテンプレを見るときのチェック基準は次の4つ。

  • 必須項目が最初から入っているか
  • 業務フローや手順を書き込める余白があるか
  • 画像や図で補足する前提の構造か
  • 自部署の頻度(日次/月次など)に合うか

たとえば、Word系テンプレは文章スペースが大きく、説明が丁寧になりやすい反面、進捗や頻度の一覧性が弱いことが多いです。

逆にExcel系テンプレは一覧表が強いけど、手順を細かく書く欄が小さい場合がある。だから“あなたの業務がどっち寄りか”によって最適なテンプレは変わります。

もう一つ大事なのが、テンプレの「粒度」です。

テンプレが細かすぎると、埋めるだけで疲れて形骸化します。逆にざっくりすぎると、結局自分で作り直す羽目になる。

ここは経験則なんですが、最初から完璧を目指さないテンプレが一番長持ちします。7割の枠があって、残り3割は現場で足していけるイメージですね。

テンプレは“完成品”じゃなく“たたき台”。使いながら育てる発想で選ぶと、後任にも引き継ぎやすい資産になります。

あと、意外と見落としがちなのが「誰が更新するか」です。

テンプレに“更新日”や“変更履歴”の欄があると、引き継ぎ後の運用がめちゃくちゃラクになります。

逆にそれが無いテンプレを使うなら、Excelで自分で列を足しておきましょう。

テンプレは無料でも高品質なものが多いですが、利用規約や社内のフォーマット規定がある場合もあります。

社内で指定があるなら、最終的にはそのルールに合わせて調整するのが安全です。

Excel引き継ぎ表の基本構成

Excelで引き継ぎを作るとき、最初に迷うのが「どんなシート構成にするか」だと思います。ここ、気になりますよね。

結論から言うと、私は2シート構成がいちばん失敗しにくいと思っています。

理由はシンプルで、引き継ぎで必要なのは“全体を俯瞰する一覧”と、“個別業務の詳細”の両方だからです。

おすすめの基本2シート構成

  • シート1:目次・一覧(業務一覧、頻度、担当、締め切り、リンク)
  • シート2以降:業務ごとの詳細(手順、フロー、注意点、進捗、資料)

一覧シートは“引き継ぎの入り口”。

後任者はまずここを見て全体像をつかみます。

だから、列は多くてもいいので、必要情報を1画面にできるだけ集約します。

ポイントは、業務名にハイパーリンクを付けて詳細シートへ飛べるようにすること。

これだけで後任者の迷子率が激減します。

詳細シートは“作業の再現場所”。

ここには手順の本文と、SmartArtのフロー図、注意点、よくある例外、参照すべきファイル名や保存先などをまとめておきます。

1業務1シートにすると分かりやすいですが、業務の粒度が細かい場合は「月次業務まとめシート」みたいにまとめてもOKです。

以下は、一覧シートに入れておくと便利な列の例です。

  • 業務名(詳細シートへのリンク)
  • 頻度(年次/月次/週次/日次)
  • 締め切り・実施タイミング
  • 担当・引き継ぎ先
  • 進捗ステータス
  • 関連資料リンク
  • 補足メモ(短く)

ここで注意点もひとつ。Excelの引き継ぎ表は、情報を詰め込もうと思えば無限に詰め込めるんですよ。

でも詰めすぎると、後任者が“読む気をなくす表”になります。

だから、一覧シートは基本“短く”、詳細シートで“深く”が鉄則です。

もし業務が多すぎる場合は、一覧シートの上部に「重要度」「最初に見るべき業務」みたいな優先ゾーンを作っておくのもアリ。

後任者は引き継ぎ直後に全部を完璧に回すのは無理なので、最初の1〜2週間で覚えるべき業務が分かるだけでもスタートがスムーズになります。

Excel引き継ぎマニュアル作り方の実践手順

ここからは実際の作り方を手順で整理します。テンプレを使う人も、完全自作の人も、流れは同じです。

順番どおりに進めれば、抜け漏れがかなり減ります。

作成手順とスケジュール策定

引き継ぎは「資料を作る」だけじゃなく、作った資料を使って“教える”ところまでがセットです。

なので、作成に入る前にスケジュールを切るのが鉄板。引き継ぎ期間が短いほど、ここを先にやっておくとバタバタが減ります。

私はいつも、まず「引き継ぎ完了日」を決めて、そこから逆算します。

退職なら最終出社日、異動なら着任日や担当変更日が基準。

逆算すると「資料を整える日」「後任に説明する日」「後任が実務を触る日」「質疑応答する日」が自然に並びます。

引き継ぎスケジュールで押さえる要素
  • 引き継ぎ完了の期限(最終日)
  • 業務説明とOJTの回数・時間
  • 関係部署や取引先への挨拶タイミング
  • 繁忙期や締め日の重なり
  • 資料の最終レビュー日

ここで大事なのは、引き継ぎ対象の業務を“頻度別”に並べて、優先順位をつけること。

日次業務は後任がすぐ触るので最優先、月次や年次は余裕があるタイミングで説明、という感じですね。

これを先に決めると、資料作成の順番がブレません。

また、後任が複数の引き継ぎを同時に受けているケースもよくあります。

その場合は、後任のスケジュールも考慮しないと、説明の時間が取れず資料だけ渡して終わり、になりがち。

引き継ぎは“後任のキャパに合わせて設計する”のが成功のコツです。

最後に、スケジュール策定の段階で「どの業務は資料だけでOKで、どの業務は一緒にやるべきか」を分けておきましょう。

ルーティンの簡単な作業は資料中心、判断が絡む難しい作業は一緒にやる、みたいに線引きすると、引き継ぎ時間を効率よく使えます。

業務目的と関係者連絡先

詳細シートに入ったら、まず書くべきは「この業務の目的」です。

目的って一見ふわっとしてますが、実務の判断基準になる超重要ポイントなんですよね。

目的がないと、後任者は“手順どおりにやるだけの人”になってしまい、例外や改善の場面で止まります。

「請求処理」という業務でも、目的が「売上計上の締めを間に合わせる」なのか「顧客との信頼維持」なのかで、優先順位や対応が変わります。

目的は一言でいいので、必ず先頭に置きましょう。

目的の書き方のコツ

  • 一文で言い切る(長くしない)
  • 数字や締め日があるなら一緒に書く
  • 誰にとっての価値かが分かると強い

次に「関係者の連絡先」。

これも後任者にとっては命綱です。

業務って、やってみないと必ず不明点が出ます。そこで「誰に聞けばいいか」がすぐ分かると、仕事が止まりません。

連絡先は“誰に何を聞けば解決するか”が伝わると価値が上がります。

名前・部署・役割・連絡手段の4点セットが鉄板です。

Excelで作るなら、社内と社外を分けてリスト化し、役割を書き添えておくのが親切です。

たとえば「営業課:請求金額の確認」「情報システム:ツール障害の一次窓口」「取引先A社:納品スケジュールの最終確認」みたいに、連絡の目的が分かると後任が迷いません。

口頭でしか伝わらない“暗黙の順番”も書いておくと喜ばれます。

たとえば「まずは社内のAさんに聞いて、それでもダメなら上司にエスカレーション」みたいな流れ。

これ、書いてあるだけで後任の心理的負担がめちゃくちゃ減ります。

連絡先は個人情報にあたる場合もあるので、社内の取り扱いルールに必ず従ってください。

部署の代表連絡先を優先するなど、運用の安全性は上司や管理部門と相談して決めるのが安心です。

SmartArtで業務フロー図

業務の流れが複雑なとき、文章だけだと後任者はまず全体像でつまずきます。

そこで強いのがSmartArtのフロー図。

Excel内でサクッと作れて、しかも見た瞬間に流れが頭に入るので、引き継ぎの理解スピードが一気に上がります。

作り方は基本シンプルです。

Excelの「挿入」タブからSmartArtを選んで、手順系の図を選択。テキストウィンドウに工程を書き込むだけで、きれいなプロセス図が作れます。

公式の操作手順もMicrosoftが整理してくれているので、迷ったらそこを見ればOKです。
(出典:Microsoft サポート『SmartArt を使用して Office で組織図を作成する』)

ざっくり手順

  1. 挿入タブ → SmartArt
  2. 手順系のテンプレを選択
  3. テキストウィンドウに工程を順番に入力
  4. 必要ならEnterで工程を追加

ここで一番大事なのは、工程名を短くそろえることです。

フロー図って、長い文章を入れると読みにくくなりますよね。

だから、“動詞+名詞”で短く統一するのが鉄則です。

たとえば「申請書提出」「承認確認」「支払処理」「完了報告」みたいに、動作が一目で分かる言葉にまとめる感じ。

もう一つのコツは、流れの“分岐ポイント”をはっきりさせること。

手順の中で「Aなら次へ、Bなら戻る」という判断がある場合は、SmartArtの図を追加して矢印の少し下に分岐条件を書き添えると、後任者は迷わず動けます。

そして、フロー図は“全体像の地図”であって、細かい注意点まで詰め込む場所じゃありません。

細かい例外や補足は次の「図形とテキストで補足」で拾う。

これを分けておくと、フロー図がスッキリして読みやすくなります。

もし工程が10個を超えるような長い流れなら、フローを「前半/後半」に分割するのもアリです。

後任者はまず前半を覚え、慣れたら後半を追加する、という学び方ができるので、引き継ぎがグッと楽になります。

図形とテキストで補足

SmartArtのフロー図は全体の流れを掴むのに最強なんですが、実務の“つまずきポイント”までは伝えきれません。

なので、図形(テキストボックスや吹き出し)で補足を付けていきます。

ここが丁寧なほど、後任者の「結局どこが注意点なの?」が消えます。

やり方は簡単で、「挿入 → 図形 → テキストボックス」で補足欄を作り、各工程の下に置くだけ。

Excelは図形の整列ができるので、複数のテキストボックスをきれいに並べると視認性が一段上がります。

  1. 挿入タブ → 図形 → テキストボックス
  2. 各工程の下に配置
  3. 配置タブの「左右に整列」「上揃え」で整える

補足の中身は、細かい手順よりも“現場の注意点・コツ・例外”を優先しましょう。

たとえば「毎月25日は取引先Aの締めが早い」「この申請は必ずCCにBさんを入れる」「数字が合わないときはまずこのシートを疑う」みたいな、前任者の経験でしか出てこない部分です。

補足の書き方テンプレ

  • 結論:何に注意すべきか
  • 理由:なぜそれが必要か(過去の失敗や背景)
  • 具体例:どう動けばいいか、例外時の対処

これで書くと、短い文章でも伝わりやすくなります。

補足が長くなるなら、箇条書きに切って見やすくしましょう。

後任者は“読む余裕がない状態”で見る可能性もあるので、パッと拾える設計が正義です。

また、補足は「やること」だけじゃなく「やらないこと」を書くのも効果的です。

「この条件の時は処理しない」「ここを自己判断で変えない」みたいなNGラインが分かると、事故が減ります。

後任者の不安を先回りで潰す補足だと思って書くと、内容が自然に充実しますよ。

最後に、補足を入れる場所ですが、フロー図の直下が基本。

ただ、工程によっては補足が多くなることもあります。

その場合は、同じシート内に「注意点まとめBOX」を作って、そこへ集約してもOK。

大事なのは、後任者が“どこを見れば答えがあるか”を迷わないことです。

共有・更新しやすい管理法

Excel引き継ぎマニュアルで一番つまずきやすいのが、実は“作ったあと”です。

引き継ぎって、渡した瞬間は良くても、数週間後に「最新版どれ?」「誰が更新した?」「古い版で回してミスった」みたいな問題が出やすいんですよね。

ここを最初から想定しておくと、引き継ぎの価値が長持ちします。

Excel共有で起きがちなデメリット
  • ファイル名に日付や版数がないと、古い版が残りやすい
  • メール添付で配ると、どれが最新版か分からなくなる
  • 補足が増えるほど「更新は誰がやるの?」問題が出る
  • 画像・動画が多いとファイルが重くなり、開くのが遅い

対策はシンプルで、共有場所を一本化し、更新ルールを決めることです。

たとえばクラウドストレージ(社内の共有ドライブでもOK)に置いて、リンクで共有。

更新があったら同じ場所の同じファイルを差し替える。これだけで“最新版迷子”はほぼ消えます。

おすすめの運用ルール例

  • ファイルは共有フォルダに1本だけ置く
  • 編集権限は担当者・管理者に絞る
  • 更新したら「更新日/更新者/変更内容」を履歴欄に記入
  • 全体の棚卸しを月1や四半期で行う

更新履歴欄は、一覧シートの上部に小さく作るだけでOKです。

ここがあるだけで、後任者は「最近直したところはどこか」がすぐ分かります。

さらに一歩進めるなら、引き継ぎマニュアルの“保守担当”を決めてしまうのもアリ。

人が変わっても更新の責任が宙に浮かないので、資料が形骸化しにくいです。

ただし、共有や権限は会社のセキュリティ方針に強く依存します。

業務の種類によっては外部共有がNGの場合もあるので、最終的な共有方法は社内のルールや公式ガイドを必ず確認してください。

判断に迷う場合は、上司や情報システム担当など専門家に相談するのが安全です。

引き継ぎマニュアルは“作る力”より“残す力”のほうが難しいです。

だからこそ、更新と共有の仕組みまで含めて完成。

ここまでやって初めて、後任者がずっと使える引き継ぎになりますよ。

Excel引き継ぎマニュアル作り方まとめ

ここまでの流れをまとめると、Excel引き継ぎマニュアルの作り方は以下の順番が王道です。

  1. 全体像の整理
  2. 必須項目の土台作り
  3. フロー図で視覚化
  4. 補足で現場のコツを埋める
  5. 共有と更新の仕組みで定着させる

特に、以下のポイントを抜けなく押さえましょう。

  • 目的
  • 頻度
  • 手順
  • 進捗
  • 連絡先

ポイントをSmartArtや図形で“見た瞬間に理解できる形”へ落とし込むと、後任者の立ち上がりは確実に早くなります。

Excelは誰でも扱いやすい反面、自由度が高いぶん「書き方のバラつき」「ファイルの散乱」「更新の停滞」が起きやすい媒体です。

だから、テンプレで型を決め、一覧と詳細を分け、更新ルールまで含めて運用設計することが大切。

ここを押さえると、引き継ぎは“その場しのぎの資料”から“チームの資産”に変わります。

最後にひとつだけ。

引き継ぎマニュアルは「完璧に書いたから成功」じゃなくて、後任者が実際に回せて初めて成功です。

渡したあとに出てくる質問や改善点は、むしろ自然なもの。

後任者の声を拾ってアップデートしていけば、あなたの引き継ぎは次の世代にも受け継がれる“強い仕組み”になりますよ。

この記事を書いた人

国立大学を卒業後、2022年から2025年まで市役所に勤務。
行政現場で働く中で、「働き方」や「キャリアの多様性」に強い関心を持つようになる。

現在はフリーライターとして独立し、仕事・転職・キャリア形成に関する実践的な情報発信を行っている。
特に、労働政策やキャリア教育、公的機関の統計データをもとにした「根拠ある記事制作」を得意とする。

「働く悩みを、行動のきっかけに変える」
をテーマに、現場のリアルと信頼できるデータを結びつけ、
働く人が前向きにキャリアを考えられる情報を届けています。

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